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2018年8月24日 (金)

ゴールデンエイジという言葉の甘い罠(3)

前回まで(1)(2)と続けてゴールデンエイジ理論の注意すべき点をお伝えしました。

今回は更にゴールデンエイジ理論について深く追求してお伝えしていきます。

そもそも何故これほどまでに便利な言葉が日本国内で普及してしまったのでしょうか...

また、このゴールデンエイジ理論と一緒に不思議とたくさん出てくるのがスキャモンの発達発育曲線です。

これ実は誰のデータを元に作成されたのか定かではありません。

でもサッカー協会は平気でこのようなものを用いて、ゴールデンエイジ期前後の発達発育は曲線のように描いて成長していくと指導者講習会でも講師が自信気に話します。

でもこれ本当でしょうか?

こういう数ある対象をデータにしたものは標準偏差といって、たくさんある中の中間を取ってデータ化します。

つまりこの曲線は、「必ずしもあなたのお子さんに該当するということではない」と言えます。

たぶんこれとは違う子の方がほとんどだと思います。

それはやはり先ほどもお伝えしたように、数あるデータの中間を取ってグラフ化したものだからです。

なのでこれはこの世には実在していない人の成長グラフなんです。

でもこれを見たら多くの人は、「子供ってこんな風に発達発育していくのかぁ」と初めて見たグラフを見てついつい感心してしまいます。

でも私も息子もこのグラフとは明らかに違った曲線を辿って成長しています。

だからこれって微妙だよなぁとなるわけです。

こんなことからユース以下の育成では、それまでに必要な技術や能力を習得しておかないと、その後のノビシロが少なくなるといった危機感を煽るような言葉を様々なところや場面で目にしたり耳にするようになります。

確かに世界で活躍するためならば、それ位のレベルにないと通用しないというのもあるでしょうが...

実は意外にも晩成タイプのプロ選手は多いです。

逆に早熟タイプの方はフィジカル(身体の大きさや足の速さや筋力など)が他よりも発達しているため、周囲と平均的な能力になった時に後々色々な場面で苦労することを耳にします。

実は幼い頃のメッシも当時はバルセロナで続けていけるかどうか判断され、他クラブに行くようにとアドバイスを受けたことがあるくらいです。

しかも最初は1つ下の学年カテゴリーでプレーしています。

こうしたことをもっと知りたいのであれば、お薦めの書籍があります。

それがこちら!

こちらの書籍はメッシが主役ではなく、当時メッシの周りにいて必ずトップで活躍するともてはやされた選手たちの現在を取材する形で紹介しています。

現在、日本国内でプレーするイニエスタでさえも毎晩のように泣いて公衆電話の前に並んでいたほどホームシックにかかっていたとも書かれています。

それくらい過酷な世界なわけです。

皆さんのお子さんがそこを目指す目指さないとかは別にして、とにかく予測通りにはいかないというのが子供の成長です。

そうした子供たちよりも(前回の記事で書いたように)、心で脳を変えられる(意識に注意を向けられる)選手の方が後になって急成長するように感じるのは私だけでしょうか?

この辺の話になるとアイデンティティー(自我同一)の確立といった少々難しい話になってしまうのであえて省きますが、やはり心のコントロールを考えたトレーニングや指導が一番効果的なように思います。

ただ単に「ゴールデンエイジ」云々という言葉やセリフに惑わされないように、しっかりとお子さんの今後の最長を考慮に入れて、様々なクラブやスクールそして指導者を選んでいただくことが良いと感じます。

ということで今回でゴールデンエイジ理論についての記事は終わります。

思っていたよりもPV(ページビュー数)が伸びました(汗)

でもそれだけ多くの方がお子さんの成長について詳しく知りたいと考えている証拠ですよね。

今後も皆さんのためになる情報を提供していこうと思いますので、良いなと感じたらブログ村のリンクをクリックお願い致します!!

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