« 効率的なライフキネティック(1) | トップページ | 効率的に評価を得る方法 »

2018年7月27日 (金)

効率的なライフキネティック(2)

前回の記事でライフキネティックの効率性の話をしましたが、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。

まずライフキネティックがなぜ効率的なのか?

それは週60分のエクササイズで効果があらわれるという検証データがあることからも分かるように、脳のエクササイズをすることで脳を今よりもバージョンアップできる利点があります。

たとえ時間のない方でも週1回60分なら上手く時間を作れるはずですし、きっちり1回60分やる必要はありません。

週2回に分けるなら30分ずつでもオッケーです♪

それからエクササイズを全て通して60分ということでもなく、間に遊びを入れることで更に集中力(コンセントレーション)も高まります。

遊びは人を夢中にさせますから、上手くエクササイズの間に遊びを取り入れたライフキネティックを組み込めれば、楽しいエクササイズを自宅でも親子で行うことが可能です。

ライフキネティックの成果や効果があらわれるのは大抵3ヶ月だと言われており、毎日10分程度行うとセロトニンにも影響を与えてストレス軽減に大きな効果があり、週1回ですとドーパミンに影響を与えて脳の神経を活性化させます。

これはドイツの大学や研究機関でも立証済みなので、全く疑う理余地はどこにもなく、誰でも安心して取り組んでいただいて大丈夫です。

対象年齢は4歳から健康なお年寄りまで幅広く、現在では知的に障害のある方や認知症のリハビリや予防にも利用されているほとです。

ただ難点があるとすれば、エクササイズを処方できるのがトレーナーのみとなっており、その資格を持った人が近くにいないと残念ながら効果的なエクササイズを受けることができません。

ちまたで騒がれている脳トレは、ライフキネティックの視点から見ると理論的ではなく、むしろどこに作用させるために行っているのか微妙なものばかりです。

脳に良いとされる脳トレ番組も良い例です。

確かに脳トレにはなるのでしょうが、ある一定の脳の部位しか使われていないとしたら皆さんはそれが本当に効果があると思えますか?

トレーナーはエクササイズを処方する人で、ライフキネティックの理論を学んだプロフェッショナルです。

ただし脳の仕組みについてはこれからも多くの研究がなされて、更に詳細なデータが出てくるでしょうから、何もかもが全て解明または把握しているというわけではありません。

だいたい脳科学者や脳を専門とする医師だって脳について全てを解明または把握しているわけではありませんから、この未知数な脳に働きかけるエクササイズはいまだ無限の可能性があると言えます。

少し難しい話になってしまいますが、皆さんは「神経の可塑性」というものをご存じでしょうか?

インターネットから引用した文献を拝借して説明すると...

------------

神経の可塑性とは

神経系は外界の刺激などによって常に機能的、構造的な変化を起こしており、この性質を一般に“可塑性"と呼んでいる。

神経の可塑性は大きく3つに分けられる。

1つ目は脳が発生していく時や発達していく段階にみられる可塑性。

2つ目は老化や障害を受けた時などに神経の機能単位が消失するが、それが補填・回復されていく場合。

3つ目は記憶や学習などの高次の神経機能が営まれるための基盤となっているシナプスの可塑性(synaptic plasticity)である。

特に神経科学にとっては3つ目が重要で、その機構についても徐々に明らかにされている。

記憶には、短期記憶と長期記憶があるが、短期記憶は主にシナプスでの伝達効率の変化により、長期記憶はシナプス結合の数や形態の変化により達せられると考えられる。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

------------

この説明から読み取れるように、脳の神経をいかに効率的に構造に変化を与えられるかが鍵となります。

つまり記憶や学習が脳神経と密接な関係があり、よりスムーズに運動する(身体を動かす)ためには、脳にその動きを記憶または学習させることが重要だと言われています。

ですから運動の苦手な方は、運動の動きを記憶したり、学習する能力が他者よりも劣っているということになります。

ただ勉強との関連性はまた違ったものになるので、ここでは触れませんが...スキップやダンスを即興で真似して行うことが困難な方などは、運動の記憶または運動を学習する能力が他者よりも劣っている可能性が非常に高いです。

運動神経を良くするためには、他者の行う動きを認知し、更にそれを自分の動きとして確立(その動きを記憶または学習)する能力が必要で、それを瞬時に脳でイメージ化できる脳が必要だということです。

子供たちにサッカーを教えていると、たったいま教えたことを瞬時にできるようになる子もいれば、なかなかうまくできない子が必ず出てきます。

これらは、個々の脳の違いがあることが原因だと言われています。

つまり、あなたやお子さんが他の人よりも上手くサッカーができない場合は、その運動を記憶または学習する能力が劣っているからであり、そこを上手くエクササイズで向上させられれば必然的に改善することができるということになります。

この辺はあなたやお子さんのプレーしている動画を見れば「現時点で何が足りないのか?」を瞬時に把握し、そのために必要なトレーニングやエクササイズを処方できるという特殊な能力があります。

これがゴールデンエイジ理論にある「即座の習得」というものなのかもしれませんね。

ここでは即座の習得については触れませんが、簡単に説明すると「その場で見たものを瞬時に記憶して、自分のものにできる特殊な能力」を指して言います。

サッカーの上手い子は、世界で活躍する選手たちの動画を見れば、即座にそれをサッカーの試合や練習で出せてしまう能力があるとも言えます。

そうした人たちに近づくためにも、皆さん是非この効率的なライフキネティックを取り入れてみてはいかがでしょうか?

|

« 効率的なライフキネティック(1) | トップページ | 効率的に評価を得る方法 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 効率的なライフキネティック(1) | トップページ | 効率的に評価を得る方法 »